犬の病気

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犬の病気予防

狂犬病ワクチン

狂犬病は犬だけでなく、すべての恒温動物(体温を一定に保つ動物)に感染する可能性があり、発症すると神経症状を伴い、多くの場合、死に至ります。
もちろん事前にワクチンを接種して予防に努めることが最も重要ですが、もし感染してしまった場合にも、ワクチンを接種することで拡大を避けられる可能性があります。
狂犬病を発症してしまった犬は安楽死させないといけないというイメージをお持ちの方も多いようですが、そうとも限りません。なお、ワクチンは必要に応じて猫にも使用できますので、一緒に海外渡航される際などは、ワクチン接種しておくようにしましょう。
大切な家族を守るために、ワクチン接種の大切さをぜひ知っていただければと思います。

フィラリア予防

フィラリアは、蚊に刺された時に寄生虫(犬糸状虫)が心臓や肺動脈に感染してしまう病気で、場合によっては肝臓や腎臓にも異常をきたすことがあります。
特に感染しやすいのは犬で、死に至ることもあるため必ず予防をしなければなりません。
予防方法はとても簡単で、月に1回薬を飲むだけです。忘れずに大切なペットを守ってあげましょう。

混合ワクチン

流行中もしくは流行する可能性が高い病気を予防するためのワクチンを接種します。
中には犬同士感染する病気もあり、死亡率が高いものもあります。きちんと予防をするようにしましょう。

ノミ、ダニ

代表的な外部寄生虫と言えばノミ。犬の身体にノミが寄生すると、痒みが出て自分の身体を引っ掻いたり噛んだりするようになり、皮膚炎を引き起こします。
さらに、ノミの量が増えると吸われる血の量が多くなり、貧血になることもありますし、ノミを介して条虫など他の寄生虫が感染することもあります。
ペットを守るためにも飼い主さんを守るためにも、徹底的にノミを排除するようにしましょう。

犬の主な病気

耳の病気

  • 外耳炎:耳が臭う、耳が痒くなる、耳垢が増えるといった症状が見られるようになります。
  • 耳ダニ症:痒みが強く、黒い耳垢が大量に出ます。
  • 耳血腫:耳たぶが、風船のように大きく腫れます。
治療法

抗生剤や抗真菌剤といった薬の使用、耳垢のお掃除、ダニの駆除などをして治療を進めていきます。
上記の症状が見られる場合は、早めに相談しましょう。

腫瘍

  • 乳腺腫瘍:発情に伴って女性ホルモンが分泌され、お腹に小さなしこりができていきます。
  • リンパ腫:犬に最もよく見られる腫瘍の一つです。
  • 肥満細胞腫:肥満細胞が腫瘍に変化したものです。高齢の犬に特に発症しやすい傾向にあります。
治療法

まずは血液検査、組織検査、レントゲン検査などの結果から正確に診断をして、必要に応じて手術をしたり化学療法を取り入れたりします。
腫瘍は発見時には既に手遅れになっていることも多々あります。予防を心掛け、早めに発見できるよう検診を欠かさないようにしましょう。
また、普段と少しでも様子が異なる時は、念のため診察を受けるようにしてください。

咳をする

  • 肺水腫:咳や息切れといった症状が出ます。
  • 肺炎:咳、呼吸が乱れているなどの症状があります。
  • 気管虚脱:咳をして、呼吸困難になります。
  • 弁膜症:咳が出ます。
  • 心不全:咳が出ます。
治療法

これらの病気の原因は、遺伝、老化、肥満などです。呼吸が苦しそうな時や、浅くて速い呼吸をしている時、そして咳をしている時は重病を患っている可能性があります。
ご家庭で判断していただくのはかなり難しいため、動物病院へお連れになってください。

消化器の病気

  • 胃炎、膵炎:嘔吐を繰り返し、食欲や元気がなくなります。体重も減少することがあります。
  • 腸炎:下痢をします。場合によっては体重減少、嘔吐、食欲低下といった症状が見られることもあります。
治療法

嘔吐は重大な病気の兆候である場合も多いので、念のため診察を受けられることをお勧めします。
下痢は、軽い症状なら1日の絶食、消化の良い食事、下痢止め薬、安静といった処置ですぐに治ることもあります。ただし何日も続くようでしたら、やはり病気の可能性があるため、病院での治療が必要となります。

神経の病気

  • 脳腫瘍:高齢の犬によく見られる病気で、発作、麻痺、性格変化、視覚消失、前庭症状、歩行異常といった症状が出てきます。
  • 脳梗塞:脳の血管が詰まってしまう病気です。
  • 水頭症:脳の側脳室に大量の液体が溜まることで、周囲の脳を圧迫してしまう病気です。
  • 前庭疾患:バランス器官の前庭に障害が起きる病気です。
  • 椎間板ヘルニア:歩行が困難になる、階段を上らなくなる、触られるのを嫌がるといった症状が見られます。
治療法

レントゲンや神経学的検査や超音波検査で診断をしてから治療を進めていきます。
ある程度進行してからでは完治させるのが難しくなってしまうため、定期的に検査を受けておき、早期発見できるようにしましょう。

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